今年もGTIコンソーシアム異文化PBLを開催!

2019/06/26 担当者ブログ

こんにちは、PIITs運営スタッフのYukaです。

最近は雨の日も多くなり、体調を崩しやすい時期となってきました。今回インターンシップで来日している学生の中にも体調を崩している学生がおり、少し心配しています。皆さんも体調管理にはお気をつけください。

さて、先週22日(土)は昨年に続き、芝浦工業大学豊洲キャンパスにて日本の大学生とのコラボイベント「GTIコンソーシアム異文化PBL」を開催しました!2017年から今回で3回目の開催となります。昨年の様子はこちらをご覧ください。

今回のイベントには、来日中のIIT生29名、国内の大学生23名(芝浦工業大学、東京理科大学、獨協大学など)、そして今回の取り組みに興味を持った社会人2人の計54名が参加をしました。

毎年このイベントでは異なるテーマを用意しているのですが、今年の大きなテーマは「Is Artificial Intelligence Dangerous?/ AIは人類にとって脅威となるのか」。かなり壮大なテーマですよね。。

参加者は各5-6名ずつの計10チームに分かれ、1つのトピックに関して2チームがAIを使用することで得られるpositiv aspect (便利さや恩恵)を主張する側と、negativ aspects (リスクなど)を主張する側に分かれディベートを実施しました。

ちなみに今回用意されたトピックはこちらの5つです。

1) SNS instant networking, sharing info (ソーシャルネットワーク、情報共有)
2) Screening for hiring, promoting  (人材採用、社内評価)
3) Convenient consuming, IoT, Navigation (消費、IoT、ナビゲーション)
4) Autonomous cars & other transportation (自動運転車、その他交通機関)
5) Deep learning for new discoveries(ディープラーニングを使用した新たな発見)

まずは各グループでアイディア出しから実施しています。

お昼休憩をはさみつつ、約3時間ほどのグループワークを経ていよいよディベートがスタート。

まずはSNS instant networking, sharing info (ソーシャルネットワーク、情報共有)に関するディベート。Positiv Aspect担当のチームは、AIとSNSの発達によってもたらされるメリットとして、

・レコメンド機能で自分に最適化された情報を見られること
・SNS上でのプロフィールのマッチングは、人の輪を広げること
・自殺抑止に繋がること

この3つに関して具体例を上げつつ意見を述べていました。最後の自殺抑止に関してですが、2017年にFacebookが投稿内容の傾向から自殺の可能性がある人、もしくは自殺を促すような書き込みを検知するAIの導入を発表しました。(詳しくはこちらこの機能に関しては賛否両論あるのですが、インターネット上で自殺を望むような書き込みが原因で、悲しい事件が増えているのは事実。こういったAI活用事例がぱっと出てくるのは、理工系の学生ならではですね。

その後、Negative Aspect担当のチームが発表をスタート。視聴者数に応じてリコメンドされるニュースが、必ずしも正しい情報であるとは限らず、フェイクニュースの危険性から反論をスタートさせていました。

また、今後SNSを活用したマーケティングが発達していくことは、既に財力のある会社や国をより豊かにし、そうではない会社や国にはチャンスがなくなってしまう。AIが今後の貧富の差の拡大に影響を及ぼす危険性を示唆していました。普段何気なく使うSNSですが、便利なものの盲点は常にありますよね。最初からかなり白熱したディベートでした。

その後はScreening for hiring, promoting  (人材採用、社内評価)についてのディベートがスタート。ディベートはロジックが重要であり、トピックそのものにあまり焦点を当てるべきではないのですが、やはり私は人材コンサルタントとして働いているので、このディベート内容が個人的に一番心に残っています。

AIを採用活動に活用するPositiv Aspectの1つに、過去のデータを活用することによって「客観的な採用ができる」というものがありました。評価軸は会社によって設定されていたとしても、担当する面接官によって候補者に対する過剰・過少評価が起きてしまいます。AIでのスクリーニングはこのような主観的な判断を除くことができる=よりフェアな採用ができるという主張は、確かに説得力がありました。

しかしNegativ Aspectの意見として、AIを使用してのスクリーニングは、あくまでも過去のデータに基づいた判断しかできず、それは今後必要な人材を採用することに役立つのか、という疑問を投げかかけていました。今までの採用してきていた人材がwhite middle-aged maleであるならば、AIを使用することにより、一層このバイアスから抜けることはできない。つまり「Biased data cannot produce the unbiased model 」ということです。AIを使用することは、採用プロセスを効率化することに役立つのでは?と個人的に思っていたのですが、やはりそこには注意しなければいけない点があることを改めて感じさせられた内容でした。

その後別トピックでも白熱した議論が繰り広げられていきます。

全てのトピックの主な議論内容を紹介できたらと思ったのですが、かなり長くなりそうなので勝手ながら割愛させていただきます。

最後は審査員による優秀チーム、そして最優秀チームの結果!今回はグループワークの時間も含め、Teamwork Presentation Contents, Supporting Evidence, Rebuttal そしてperformanceの5つの評価軸で評価されました。

優秀チームは最後にDeep learning for new discoveriesに関して発表したJチーム。おめでとうございます!このチームには学研のオンライン英会話「kimini」のフリートライアルチケットが送られました。これで来年のイベント参加の為の英語学習も完璧にできますね。

そして今年の最優秀チームは、最初にSNSに関して発表をしたAチーム!おめでとうございます!昨年と同様、株式会社スペースデザイン様からビュロー品川1Fレストランのディナーチケットが贈呈されました。すごくうらやましい。。 ちなみにこちらのチームは今週月曜日に早速みんなでディナーを食べにいったようです。ものすごくうらやましい。。。

昨年に引き続き実施した今回のGTIコンソーシアム、今年も多くの日本人学生に参加してもらえたことを大変嬉しく思っています。そして何より、今回できた同世代の友人との絆を各自これからも大切にしてもらえたら、PIITs運営チーム一同非常に嬉しく思います。

来年はどんなイベントになるのか、今から非常に楽しみです!

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