インターンシップが会社にもたらしたもの

2018
正社員化決定
世界45カ国と85以上の拠点でボーダレスにデジタルソリューションサービスを提供している電通アイソバー。今回は人事担当の滝沢さま、PIITs学生のメンターを務めたプラットフォームデベロップメント部(PFD部)の兵吾さまと平さまの3名に、PIITs導入にあたり社内で準備したことやインターンシップ中の学生、入社後の学生に期待することなどお話しいただきました。

初のインターンシップに向けて準備したこと


滝沢さん:優秀なエンジニアの採用は常に行っています。弊社の場合、オフショアチームとコミュニケーションを取る必要も出てくるので、エンジニアリングと英語両方の知識を持つ人材を探していました。その際にPIITsの話を聞き、インド工科大学に関して調べてみると、MITに競るレベルの大学だということを知りました。中途エンジニアだけでなく、新卒エンジニアも採用し、育成していったら面白いのではないか。しかもインド工科大学ならレベルが高いだろうと感じ、トライアル感覚でPIITs導入が決定しました。

今回PIITsを導入するにあたって懸念だったことは、弊社がインターンシップを実施した経験がなかったことです。国内外で採用は実施していますが、主に説明会やスカウト経由、求職者からの直接応募で採用を進めていました。よって、2ヶ月間のインターンシップ実施は会社にとって大きなチャレンジでした。

 

今回インターンシップを実施するにあたり、大きく分けて受け入れ部署と人事側で2つの準備を行いました。受け入れ部署では、メンターの2人にインターンシップ中の育成計画を作成してもらいました。インターンシップ終了後に学生にどうなっていてほしいかをまず決め、そこから詳細を詰めていきました。弊社としては、

・日本のデジタルマーケティングについて包括的な理解
・プロトタイプを立ち上げて、プロジェクトを実行
・日本独自の企業文化の理解

この辺りを今回のインターンシップのメインのゴールとしました。その後どう育成していくか大まかに決め、各週ごと学生に求めるアウトプット内容や、中間発表の日程等の詳細を決めていきました。

人事側では、オリエンテーションシートの作成と評価軸を事前に決めておきました。PIITsはインターンシップ終了後に内定通知の判断をする必要がありますので、どういった基準で学生を評価するか事前に決めておきました。インターンシップ終了後、スムーズに内定通知ができたので、そこは事前に準備をしておいてよかったなと感じています。

部署以外の人とも関われる、フックとなるようなプロジェクトを


平さん:今回学生を受け入れたPFD部は、マーケティングツールの導入やパートナーとのCMSプラットフォームの開発などを行っています。20名弱ほどのスタッフがいて、外国籍は今回来日したインターン生だけでした。

もともとはデジタルマーケティングの全体像を理解した上で、プラットフォームとAIを結びつけたプロトタイプ作成をインターンシップ中のプロジェクトとして考えていました。しかし、懸念だったのはそのプロジェクトだと学生が所属するPFD部の事業に紐付き過ぎてしまうことです。

せっかくインターンシップで会社に来ているのだから、自分の部署以外の人とも関われるようなものがいいと考えていました。社内的にもインパクトがあり、かつ、フックになるようなものです。そう考えていた矢先、学生から食べ物を配達する仕組みをプロトタイプとして作成するのはどうかという案が出てきました。インドや東南アジアではそういった仕組みが発達しているようで、日本にもそういった事業をスタートさせている企業がいくつかあります。発想が面白かったので、すぐにGOサインを出しました。日本のマーケットを調べるところからスタートし、その後ドローンを飛ばす仕組みをプログラミングしてもらいました。

滝沢さん:フリースペースで作業をしていた際に、背後から「ブーン」という機械音が聞こえてきて、なんだろうと思ってみたら学生がドローンを飛ばしていましたね。あれはびっくりしました。

平さん:社内で実験的に飛ばしたこともあります。学生からはオフィスの端から端まで飛ばしたいという要望があったので、朝早めに来てもらい、自分が黙々と作業をする中、学生がテスト飛行をしていました。位置情報を取得し、どこに着地させるかも計算して全てプログラミングしていました。メッセージを届けるとか、ビデオを撮影して社内アピールとかに繋げられたらもっと面白かったかもしれませんね。学生がアイディアを出して、それを実際にインターンシップ期間中に形にすることが出来たのは良かったなと思っています。

インターン中に築いた、たくさんの繋がり


兵吾さん:一緒に働いてみて、積極的に自分から人に関わって行くタイプだなと感じました。わからないことあればすぐに聞きに来てくれていました。好奇心も強く、私自身が気にしなかった部分に興味を持ったりして、違う視点を持つ人と働くことの面白さを感じましたね。例えば、部内にアナリティクスチームがいて、よくそのチームメンバーと学生が話しているのを見かけました。学生にはドローンのことを任せていたので、コーディングの話を聞きにいったのかなと思いきや、実際はデータ分析のことを聞きに言っていたようです。興味の方向性が幅広く、スポンジみたいに吸い上げていこうという意欲がありました。誰がどんなことを知っていそうだと嗅ぎ分ける嗅覚みたいなものもあるような感じがしました。

学生とのコミュニケーションに関してですが、伝わらなくてどうしようもないという状況はありませんでしたね。英語が苦手なメンバーもグーグル翻訳を使用してランチ何食べに行く?とか聞いたりしていました。あとはノートに絵を書いたり、言葉だけでなく工夫して伝えていた印象です。

部署内の人たちに声を掛けたり、帰り際皆に「おつかれさまです」と学生から積極的にコミュニケーションを取っていましたね。インターンシップが終わりに近づくにつれて、社員と一緒に写真を撮っているのを見かけました。最終日に電通アイソバースタッフに向けた感謝の動画を作成してきてくれたんですけど、自分の部署以外の人達との写真がたくさん出てきて、インターンシップ中に多くの人とつながりを作ってくれたことは嬉しかったです。

滝沢さん:英語でのコミュニケーションが問題にならなかった一番の要因は、学生自身のコミュニケーション能力のおかげもあるかなと思っています。相手への気遣いだったり、日本人に近いものを感じましたね。笑顔を絶やさずこちらの言いたいことを理解しようとしてくれていたので、こちらからもコミュニケーションを取りやすい印象を受けました。発音がわからなくても、ちゃんと聞こうという気になりますし、彼の才能だったのかもしれません。

「日本の働き方を知らない」という強みを生かしてほしい


滝沢さん:初のインターンシップでしたが、会社としてやってよかったと感じています。来年卒業して社会人になるような子を育成し、育てる経験が出来たことは社員のトレーニングにもなりましたし、社内で英語を使う機会も増えました。それに、インターンシップを実施したというファクトができたのも大きいです。今回をきっかけに、インターン経由での採用も人材獲得の選択肢に入ってくる可能性もあるので、そこは今回新しい取り組みをした結果、社内に残ったものの一つだと思っています。

日本的な働き方や、仕事の仕方を知らないというのは強みでもあるかなと個人的に思っています。今回来てくれた学生のように、私達とは異なる文化で育って、この会社に勤めるというケースは珍しく、彼にしか出せないアイディアがきっとあると思っています。インターンシップ中に見えた彼のコミュ力と行動力が発揮できれば、この会社に新しい価値を提供してくれるのではないかなと期待しています。

兵吾さん:普段の業務で英語は使っていますが、英語を使用して誰かのトレーニングをするのは今回が初めてだったので、いい経験にはなりました。自分が普通に仕事をしていたらドローンとかそういった発想は出てこないので、発想力だったり、彼から影響をもらったことは沢山あります。出来ているところは伸ばしつつ、だめなところは改善して、お互いに歩み寄りつつインターンシップを終えることができたのは個人的に良かったかなと思っています。今後は学生自身のコミュニケーション能力を活かして、社内の人と人をくっつけて会社に新しい視点や価値を提供してくれたら嬉しいです。

後はそうですね、彼が日本語を話せるようになったらどんな社員になるのかな、と、今から楽しみです。あのポジティブで明るい性格のまま日本語でもコミュニケーションとなると。。想像出来ないので、早く見てみたいなと思っています。

平さん:途中でインターンシップの内容を変更したりと、その場その場で臨機応変に対応しつつ、学生本人も自由度高くやってくれていました。今回のプロジェクトはインターンシップだからこそ出来たものだったので、そういう点では私にとってもいい刺激になりました。来年の10月に学生が戻ってくるのを今から楽しみにしています。ただ、学生に一つお願いしていることがあって、インドを代表する窓口のような存在になってほしいなと思っています。

彼は弊社のインド出身第1号のスタッフになるので、良くも悪くも社内でインフルエンサーとなる存在だと思っています。そこがうまく行けば、次はインドのチームと一緒に動こうとか、インドのパートナーと一緒に動こうとか、インドの企業と連携して何か始めようとか、新しい動きが生まれやすいので。会社とインドをつなげるようなハブのような存在になってくれたら嬉しいです。
   

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