2018/11/08 インド滞在記担当者ブログ
ご無沙汰してます、Yukaです。長らく更新ができていませんでしたが、ここからマンディ校の学生選定編、大学内・周辺探検編、そしてインド出張の総括編の残り3記事を随時公開していこうと思います。
それでは、学生選定編からスタートしていきます!
マンディ校に到着した2時間後の午後6時、数あるLecture Roomの1室をお借りして学生に対しPIITs説明会を実施しました。
おおよそ40名ほどの学生が集まってくれました。
そしてテジュさんからPIITsに関する説明がスタート。今回の記事では、PIITs説明会の際に学生に向けて伝えている内容を簡単にご紹介します。
① PIITsの仕組み
まずはPIITsの仕組みについて。内定直結のインターンシップであることを学生に伝えています。インターンシップ実施後に内定をもらえるようなインターンシップはインドでは珍しいようです。PIITsに学生が応募する際にも伝えていますが、再度このタイミングで日本での就業を希望する学生のみに参加資格があることを伝えています。
② 日本の給与
日本での新卒エンジニア給与や、このPIITs経由で過去に内定通知された際の年俸も学生に伝えています。ちなみに、昨年のPIITs経由で内定通知している年俸額平均は450万円でした。日本の新卒学生からすれば平均以上ではありますが、シリコンバレーからは1000万円以上の年俸を提示されるような学生達です。
③ 保険など、給与に組み込まれているものについて
日本で給与から天引きされる項目についても学生に対して伝えています。特に学生からの質問が多いのが社会保険料について。日本では保険料が給与から天引きされるため、自身の手取り額が提示年収と異なる話をしています。「頼んでもいないのに、何故勝手に天引きされるんだ?」と思う学生ももちろんいます。しかし、内容を伝えることにより、個人で保険に入る必要がないことは、高額な社会保険料を自己で負担する必要があるアメリカに比べると魅力的なようです。
④ CTCについて
インドでは給与をCost to Company(CTC)という形式で表記することがあります。 CTCは給与に福利厚生(家賃補助や交通費等)を加えた会社が個人に支給する総額のことです。日本での給与提示は理論年収(月額給与×12+ボーナス)で提示されることがよくありますが、インドではCTCがメジャーのようです。日本ではCTC形式で給与提示はされないので、提示された給与以外に会社から別途支給される額があるかどうかは確認する必要があることをここで伝えています。
報連相について力説するテジュさん。。
その後は学生からの質疑応答。印象に残ったのは「日本では女性が一人で夜外を歩いても平気なのか」といった治安についての質問がよくあったことです。やはり殆どの学生にとっては初めての海外滞在となるので、気になるようです。
PIITsのプレゼンテーションが終了し、その後はグループディスカッション、そして英語力が一定のレベルを上回っている学生に対しては個別面談を実施しました。
このあたりはパトナ編でも紹介させていただきましたので、様子の写真のみご紹介します。
ディスカッションの様子 ①
ディスカッションの様子 ②
個別面談の様子
Patna編でもお伝えしましたが、今回の説明会に参加してくれた学生はすべてオンラインテストを通過した学生です。
PIITsの大まかな学生選定のフローは① オンラインテスト→② グループディスカッション→③ 個別面談 の3段階。
Patna編ではあまり触れることのできなかった①のオンラインテストについて、ここで少しご紹介します。
オンラインテストにはHackerEarthと呼ばれるプラットフォームを使用しています。運営会社であるHackerEarth社は現在シリコンバレーに本部を構えており、インド工科大学卒業生の2名が2012年に創業しました。
HackerEarth上ではプログラミングスキルを数値化することができ、学生のスキルをチェックする際に指標としています。弊社が作成したオンラインテスト内容は大きく2項目。
①プログラミング知識に関する選択問題 (4択)
②実際にコードを記述するプログラミング問題
これら2つの構成になっています。今回実施したテストの内容の一部を少しだけ公開します。
非エンジニアの私にはもう、何がなんだか。。
この結果と大学での成績(CGPIと呼ばれています)の2つの項目で基準値をクリアした学生に対して説明会を開いています。ちなみに、こちらがオンラインテスト中の様子です。
IITの採用科でボランティアしてる学生がテストを監督しています。
携帯も没収してました。
今回私自身IITに来て初めてわかったことですが、オンラインテストは各自個人のPCで受けるのではなく、大学内にて監督学生の下実施されています。テスト中は監督学生が巡回していたので不正できる可能性はかなり低く、学生個人のスキルがしっかりとテストに反映されているのではないかと感じています。
以上、IITマンディ校での学生選定についてでした。
次回はIITマンディ校そのもののご紹介をしていきますー!